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第5回認知運動療法アカデミア開催について

終了しました

GIAPPONE 2011
・・・・・認知運動療法士のための臨床道場・・・・・

第5回認知運動療法アカデミア
−訓練のアイデンティティ−

複合性、選択、治療テクニック

第5回アカデミアポスター


 訓練は一つの行為である。脳の認知過程を活性化することによって運動麻痺の回復を実現しようと試みる一つの行為である。今回のアカデミアでは、こうした訓練を一つの行為と捉える立場から、訓練のアイデンティティとは何かを深く探求し、広く論議しようと思う。

 訓練のアイデンティティとは何か? そう問うことの背後には訓練の本質を理解しないまま臨床実践することへの強い危惧がある。認知運動療法士は、自らの訓練が訓練にどのような意味を与えるかによって変わることを理解しておく必要がある。また、訓練が一つの行為であるなら、その行為にどのような意味があるのかを明確に言明しなければならない。

 一つの行為としての訓練には、複数の意味を付与することができる。これを訓練の「複合性(複数の視点)」という。患者を観察し、プロフィールをつくり、問題点を抽出し、治療計画を立案し、訓練を実施するという「手続き」は、この訓練の複合性に準拠するがゆえに変更可能性(自由度)をもっている。訓練にどのような意味が付与されているかによって、患者に異なる治療を適用する可能性とリスクが担保されているのである。

 一つの行為としての訓練は選択された認知問題である。これを訓練の「選択」という。ある訓練を選択するということは、同時に他の訓練を排除するということでもある。選択には論理的な根拠が必要である。学習過程の最近接領域を設定した上で、それが患者の回復に最も貢献するであろう訓練が選択されなければならない。

 一つ行為としての訓練は最終的に治療として患者に適用されなければならない。この訓練の実践を「治療テクニック」という。それにはセラピストの技術的要因が大きく影響する。適切に選択された訓練であっても、それが治療テクニックとして統合されていなければ、意味ある(価値ある)訓練とは言えない。技術は暗黙知であり、セラピストの運動感覚技能であるが、それは訓練の複合性と選択から導かれる治療上のルールによって規定されているがゆえに、実践上の難易度が高く、数多くのチェック項目をクリアするものでなければならない(たとえば、片麻痺の四肢に対する空間問題(第一段階の訓練)において、筋の伸張反射が亢進したままの状態で四肢を動かしていないかどうかは、セラピストが自らの手の感覚で抵抗感をチェックしていなければならない)。つまり、治療テクニックは、厳密で洗練された統合的な技術でなければならないのである。それをマスターするためには身につけるための鍛錬が必要となる。

 第5回認知運動療法アカデミアを、こうした訓練のアイデンティティ(複合性、選択、治療テクニック)を探求する、難易度の高い「精神道場」にしたいと考えている。認知運動療法の訓練は簡単ではない。それはレオナルド・ダ・ヴィンチの遠近法による絵画ではなく、ピカソのキュビズム絵画のように多面的で、想像以上に複雑なものであるという認識を共有したい。

(宮本省三・2011.2.16)


日時 2011年4月16日(土)13:00開始(12:30より受付開始)
17日(日)15:30終了予定
会場 高知医療学院(高知県高知市)
参加資格 認知運動療法マスターコース修了者
参加費 1000円,資料代含・当日支払い
ホテルは各自予約のこと(会場に駐車場有)
申込方法 2011年4月3日(日)までにメールで研究会事務局まで申し込むこと。
研究会事務局:jimukyoku@ctejapan.com
タイトルは「アカデミア参加希望」とし、本文に以下を記して下さい。
 1) 氏名
 2) 所属
 3) PT/OT
 4) マスター終了年度
   (2003・2004・2005・2006・2007・2008・2009・2010)
 5) 昼食(4月17日(日),500円・当日支払い)・・・希望の有無
 6) 懇親会(4月16日(土)夜,4000円・当日支払い)・・・参加の有無
主催 日本認知神経リハビリテーション学会

プログラム

訓練のアイデンティティ −複合性、選択、治療テクニック−
・・・訓練は、回復の限界を乗り越えるものでなければならない
■2011年4月16日(土)
PM1:00
1)訓練の教授法・・・カルラ・リゼロ(資料)
2)訓練のアイデンティティ・・・宮本
PM2:30
3)患者の視点に立脚した観察・・・高橋
4)患者の言語記述という視点から訓練を構築する・・・高橋
PM4:30
5)教えるという視点から訓練を構築する・・・鶴埜
PM5:30
6)症例提示
PM7:00
「レセプション」
■2011年4月17日(日)
AM9:10 症例提示に対して・・・
7)知覚状況の複雑性という視点から訓練を選択する(グループ演習)
8)知覚状況の複雑性という視点からの訓練の実際(実技/下肢・上肢)
PM1:00
9)訓練の羅針盤
 −回復の限界を乗り越える臨床実践能力を身につける−・・・宮本
10)訓練の羅針盤をめぐっての全体討議
PM3:00(終了)

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