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| ■EssayNo.9 |
夢は膨らむ |
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塚本芳久(理事,副会長) |
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| 「摂南総合病院全景」 |
「パンテ先生治療場面」 |
大阪市内から北東に向かって約15分,京阪電鉄古川橋駅に降り立ち,レンガ色のタイルを敷き詰めた駅前広場を抜け,雑踏する歩道を高架に沿って歩むと,緑色の十字を冠した建物が見えてきた.摂南総合病院である.同院は昭和59年に開設され,以来,大阪北東部における基幹病院として発展してきた.その飾り気のない建物には質実剛健の気風が感じられる.
嗚呼,ついに約束の地にたどり着いたのである.日本における認知運動療法の拠点づくりはこの地に定めた.大阪府門真市,かつて松下幸之助に率いられた松下電器はこの地より世界に羽ばたいた.彼が生涯の目的としたのは企業経営を通じた人材育成であった.ここは人づくりの伝統のある土地である.この地でリハビリテーション専門家を育てることになった不思議な縁に勇気付けられる.
昨年12月,待望の認知神経リハビリテーションセンターが竣工した.記念すべき最初のセラピーは,アドバンスコースの講師として来日中であったフランカ・パンテ先生にお願いできた.パンテ先生の日本における最初の治療がこの場所に記されたことに誇りを感じる.我々にとってこれ以上の祝福された門出はない.歩みを共にしてきたすばらしい仲間達と喜びを分かち合うことができた.
現在,回復期リハビリテーション病棟の建設に向けて槌音はつづいている.完成の暁には,ドクター,セラピスト,ナースの全医療スタッフが認知運動療法を基礎において臨床実践することとなる.臨床のみならず,教育・研修の拠点としたい.そして志を同じくする仲間が全国から集う場としたい・・・構想に夢は膨らむ.

「パンテ先生を囲んでスタッフとのスナップショット」
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