機関誌『認知神経リハビリテーション』第11号が完成しました。新しくなって2年目となる本号の特集は「体幹」です。前号より,表紙に「特集」の内容を象徴する写真を掲載することにしていますが,本号ではサントルソの認知神経リハビリテーションセンターのセラピストCarla Rizzero氏が,センターで患者さんの体幹の訓練を行っている場面を使用しています。 特集の論文としては,宮本省三氏に体幹の認知機能と訓練の指針についての基本を,鶴埜益巳氏に体幹の認知運動療法についての観察と訓練の実際について書いていただきました。会員諸氏にはすでに当たり前のことになっていると思いますが,体幹の機能は座位の保持というだけでなく,起立や歩行の要(かなめ)となるものです。熟読のうえ,臨床での思考や実践に反映させていただきたいと思います。 「特集」のほかには,「研究と報告」に1編,「臨床経験」に2編,そして「エッセイ」に1編の論文を掲載できました。他に「総説」および「紹介」の区分もありますので,皆様のご投稿をお待ちしています。 なお,本誌は年刊/非売品で,学会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は日本認知神経リハビリテーション学会にご入会ください。
(日本認知神経リハビリテーション学会/機関誌編集部 沖田一彦)
機関誌『認知神経リハビリテーション』第10号が完成しました。これまでお知らせしてきたとおり,本誌は,本会の名称の変更に伴い,旧『認知運動療法研究』を改題ししたものです。名称を変えての初めての発行になりますが,改題なので号数は引き継いでいます。 そのため本号は「第10号」になりますが,特集は「手」です。Carlo Perfetti氏とSilvano Chappin氏による写真集『脳の鏡』(Grafiche Turano Edizioni, 2009, 未邦訳)の内容を,編集部で論文形式に編集・整理したものを掲載ています。また鶴埜益巳氏には,手の認知運動療法の理論と実際について分かりやすく解説していただきました。認知運動療法が1970年代後半に,「片麻痺患者の手の機能回復はどうして他の部位より悪いのか」という疑問からスタートしたという事実を知る会員も多いはずです。熟読のうえ,臨床での思考や実践に反映させていただきたく思います。特集のほかには,「臨床経験」に2編,そして新設区分である「エッセイ」に1編を掲載できました。 さて,雑誌のサイズは欧米の学術誌の標準であるA4版(変形)にし,表紙をカラフルにデザインしました。本号の表紙の写真には,イタリアの「認知神経リハビリテーションセンター」のセラピストであるFranka Pante氏が,患者さんの手の訓練を行っている場面が使われています。この写真部分は,特集のテーマによって毎号変えていく予定です。また,内容のレイアウトも大きく変更しています。紙質も薄いものにし,どちらかというと,我が国でよく目にする「科学読み物」のスタイルに近い形を取りました。ぜひ手に取られ,感想などお寄せいただくと嬉しく思います。 なお,本誌は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第9号が完成しました。今回の特集は「リハビリテーションカルテ」です。認知運動療法を患者に適用する場合,それが厳密な観察から始まり,病態に関する仮説を立て,治療計画を立案し,予後予測を行い,治療を実践することで立てた仮説の検証を行うという手順(プロトコール)が必要になることは,多くの会員が概念的には知っているはずです。本特集は,イタリアの認知神経リハビリテーション研究センターで記載されたカルテを素材に,それをかなり具体的に解説したものとなっています。 特集は宮本省三氏の理論的な解説と,鶴埜益巳氏および高橋昭彦氏による実践的な解説の計3編の論文から構成されています。会員の皆様にはご熟読いただき,自分の症例の観察から治療までをどのようなフレームで進めていったらいいかについての“核”になる部分を形成していただければと思います。また特集のほかには,「総説」に2編,「研究と報告」に2編,「症例経験」に1編の論文を掲載しています。 昨年の総会で,次年度から組織の名称を『日本認知運動療法研究会』から『日本認知神経リハビリーション学会』に変更することが承認されました。これにともない,本誌の名称も『認知運動療法研究』から『認知神経リハビリテーション研究』に変更される予定です。第1号から第9号まで,本誌にご執筆ならびにご購読いただきました会員および関係者の皆様に心から感謝申し上げます。名称が変更されても号数は引き継がれますし,雑誌の構成が大きく変更されることはいまのところありません。つきましては,会員の皆様には,引き続き積極的な論文のご投稿をお願い致します。 なお,本誌は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
(認知運動療法研究会/機関誌編集部 沖田一彦)
研究会機関誌『認知運動療法研究』第8号が完成しました。今回の特集は「歩行」です。認知運動療法では,人間の歩行機能をロシア(旧ソビエト)の生理学者アノーキン(Anochin)の提唱したシステム(system)の観点から捉えています。その考え方を理解すれば,歩行機能の障害に対する認知運動療法が,なぜ臥位や座位から実施されるのか分かるはずです。 特集はイタリアのCarlo Perfetti氏とCarla Rizzelo氏の翻訳論文,および研究会の園田義顕氏,鶴埜益巳氏,高橋昭彦氏による三つの書き下ろし論文の計5編から構成されています。会員の皆様には熟読いただき,歩行障害というリハビリテーションにおけるもっとも重大な問題の解決に,新たな切り口から挑戦していただきたいと思います。また特集のほかには,「研究と報告」に1編,「症例経験」に1編の論文を掲載しています。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第7号が完成しました。今回の特集は「脳卒中」です。イタリアおける認知運動療法の開発が脳卒中片麻痺患者の機能回復を目指して始まったことはよく知られた事実です。認知運動療法の適用は現在も拡大し続けていますが,やはりその基礎は脳卒中片麻痺に対する理論と実際にあります。 特集はCarlo Perfetti氏の翻訳論文,Franca Pante氏の講演内容を編集した論文,およびイタリアで長期研修を行った高橋昭彦氏による二つの書き下ろし論文の計4編から構成されています。基礎的な内容から観察および治療の実際にいたるまで,片麻痺の認知運動療法に関する現在的で重要な内容が解説されていますので,会員の皆様にご熟読いただきたく思います。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第6号が完成しました。今回の特集は「子どもの発達」です。2005年の小児ベーシックコースにIse Breghi先生が,また2006年の同アドバンスコースにPaola Puccini先生が来日され,それぞれのコースで子どもの発達障害と認知運動療法についてのすばらしい講義をしてくれました。 本号はお二人の講義内容を論文に編集したものと,河本英夫先生をはじめ,コースにおいて講演やシンポジウムに登壇していただいた先生方の論文から構成されています。これらの論文には,子どものみならず,大人の障害を理解し治療するためのキーとなる重要な情報が数多く含まれています。よって,成人の認知運動療法に携わっている会員の皆様にも熟読していただきたく思います。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第5号が完成しました。今回の特集は,「身体思想」です。前号に引き続いて身体論の特集を組んだのは,もう一度,「人間の身体をどのように捉えるかが,どのようなリハビリテーション治療を選択するかを決定するという出発点を確認したかった」(「あとがき」より)からです。 「患者中心の医療」が叫ばれている今,Perfetti氏が二つの論文で強調する"道具としての身体の具象化"が,現在の医学・医療・リハビリテーションのあり方に大きく影響を与えているという指摘の意味を,私たちは深く考えてみる必要があると思います。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は研究会にご入会ください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第4号が完成しました。今回の特集は,「身体と意識」です。この二つのテーマは長いあいだ哲学において論じられ,ごく最近になって科学の対象となったばかりのものです。医学・医療においては,心身医学や看護学がその重要性に気づき始めた魅力的かつ難解なテーマですが,介入の具体的な方向性を示す形で特集が組まれたのは本号が初めてではないかと思います。 今回の特集は,認知運動療法という治療体系を通してリハ医療における心身二元論を克服するための布石になるはずです。会員の皆様の読後のご意見をお聞きかせください。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は,研究会に入会されてください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第3号が完成しました。今回の特集は,「失行症」です。臨床で見逃されやすい本症の新しい病態解釈と治療方略について,会員の皆様の研究・臨床実践に大いに参考になるものと思います。特集のほかにも,認知運動療法に関わる論文や記事を多数掲載していますので熟読ください。発刊が遅れましたことを心からお詫び申し上げます。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は,研究会に入会されてください。
研究会機関誌『認知運動療法研究』第2号が完成しました。今回の特集は,リハビリテーション治療手技の開発が停滞している「失調症」です。小脳機能に関する欧米の基礎科学の研究成果をリハビリテーションの立場からいかに解釈し治療を展開していくべきか,本誌に掲載された論文を読まれたうえで今一度考えてみて下さい。特集のほかにも,認知運動療法に関わる論文や記事を多数掲載しています。 なお,『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は,研究会に入会されてください。
研究会の機関誌『認知運動療法研究』の第1号を発行しました。特集として,最近イタリアで認知運動療法の手技として盛んに用いられている“運動イメージ”の理論と実際のほか,認知運動療法に関わる総説論文や研究論文などを多数掲載しています。 『認知運動療法研究』は年刊/非売品で,研究会会員にのみ無料で配付しています。購読を希望される方は当ホームページの入会手続きをご覧にのうえ研究会に入会されてください。また,会員の皆様の「総説」「研究と報告」「紹介」「道具と課題」欄への投稿を歓迎いたします。締め切りは特に設けていませんので,投稿規程をご覧のうえ,編集部までふるってご投稿下さい。